電子タバコの選び方 2012

おっさんが電子タバコと関わって3年が経ちました。

いろんな事があったよね〜とか思いつつショップをまったり眺めていたらちょっとマズいことに気がついてしまったっす。

なんかトップページにリンク貼ってる『電子タバコの選び方』が、2010年、TTリリース直前の510全盛時代そのまんまなんですが(汗。

そんなわけで2012版を慌てて書いてる次第です。


まず始めに知っておくべきこと、それは電子タバコの三大構成要素。

バッテリー・ヒートユニット・リキッド。

創始期にはバッテリー・ヒートユニット・カートリッジの3者に、各機種ごとの独自規格が用いられていたため、機種と特性(風味)は一体のものでしたが、その後カートリッジは「汎用補充リキッド」に置き換えられ、更に現在ではバッテリーとヒートユニットも通称510規格という共通の口金で統一されているものが殆どですので、この三大構成要素から自分好みのものをそれぞれチョイス、組み合わせて使用するスタイルになっています。

んでもって如何にも国産っぽいパッケージでアホ高い価格設定の製品含め、基本的に電子タバコは2003年に中国で発明されて以来、現在に至るまで基本的に中国製です。

近代日本の電化製品みたいに、誰がどんな無茶しても普通に使える道具では無いので、昭和初期に戻ったつもりで付き合いましょう。


本題の三大構成要素の説明に入る前に、せっかちな現代人の為に『電子タバコを始めるには何を買えばいいのか?』イキナリ回答書いときます。

・eGoタイプのマニュアルバッテリー2本
・充電器
・CE2と呼ばれるヒートユニット(カトマイザー)5本
・ニードルボトル
・リキッドはTiny Devilの16mg-30mlを2,3本

※メンソールを吸ってる人はTiny Devilの32mg-30mlとF3リキッドのMenthol Cigaretteを3本買って1対1でブレンド

ハードに関してはBlueCigで買うなら
『510 eGo スターター・セット(CE2 VERSION)』
っていうのがあるのでソレ。
他店さんで買いたい人も似たようなキットあると思うのでソレを買えばOK。

但し、Tiny Devilに関しては代替無いので決め打ちです。
これが最小構成。
この先の電子タバコライフの中で何一つ無駄にはなりません。

んでもってこの構成で電子タバコに可能性を感じなかったらたぶん無理、縁がなかったということでさっくりと諦めましょう。


それでは本題に入って三大要素からまずはバッテリー。

現時点ではeGo系マニュアルバッテリーの独壇場です。

eGo登場以前、電子タバコのバッテリーは本物の煙草を模したシガレットタイプと乾電池型リチウムイオン電池を使用する懐中電灯のようなMODタイプしかありませんでした。

シガレットタイプは連続使用でいいとこ15分、のんびり使って一時間しかバッテリーがもちません。

MODタイプはこれに不満を感じたヘビー・ユーザーたちが、それこそマグライトを改造したりして作り始めたもので、持続時間は大幅に伸びましたが、世間様の目にはあからさまに怪しく映るのが問題。

結局のところPCCと呼ばれる、携帯可能な「充電機能付き電子タバコケース」をウリにした、シガレットタイプの510(※機種名)の独壇場となっていました。

510が普及したのはPCCやそのアトマイザーの性能によるところも大きいのですが、もうひとつ、マニュアル・バッテリーを採用した点も外せません。

それまでのシガレットタイプは、吸引に応じてON/OFFされるオートバッテリー。
リアルな使用感としては当然ながらオートタイプなわけですが、このオートセンサーが劇的に水濡れに弱かったのです。

今でこそ一本1,000円程度でシガレットタイプのバッテリーが入手できますが、510以前、圧倒的な煙量を誇っていたLT-V9は特にこのセンサーの脆弱性が酷く、一本三千円のバッテリーが使用開始5分でお釈迦になることもありました。

そんな状況の中、JANTYの高級機としてあまり普及していなかったDURA-Cが、510という別名で販売開始されたのが2009年。

510(DURA-C)が採用していたマニュアル・バッテリーは『ボタンを押している間だけ通電して煙が出る』というオートセンサーよりも退化した機構。

ところがこれが大当たり。

普通に使っていて壊れない。

至極あたり前のことですが、電子タバコの世界で初めてコレを実現した機種といえるでしょう。

また、もうひとつの流れとして、2009年は様々なMODが凌ぎを削ったMODの年でもあったと思います。

おっさんも単4エネループ4本で動作するMOD CASEとかシコシコ手作りしてみたりしました。

3.7v〜4.2vを定格出力として動作する電子タバコのリチウム電池に対し、6vだの9vだのをぶっこんで強引に大煙量にする大型MODなんかも流行りましたね。

そして迎えた2010年1月。

BlueCig一周年記念として勝負をかけたTiny Titaniumがリリースされます。

510PCCと互換性を持った『壊れないオートバッテリー機』ですね。

年末までMOD全盛だった状況が、この咥えタバコ仕様のゴールド・バッテリーで一転、正直、アホのように売れました。

アレから2年経った今日でも『咥えタバコしたいんですが』と問われれば筆頭にあがるのはこの機種でしょう。

しかしその数ヵ月後、510のJOYE工場から再び市場を独占するバケモノがリリースされます。

eGoですね。

Φ14mm、葉巻サイズのこの電子タバコ、なんと稼働時間は5〜9時間という。

それだけならPCCでローテーション充電すればTTも対抗できたわけですが、LR(低抵抗)というどうしようもない新たなヒートユニットが登場してしまいます。

通常のヒートユニット(アトマイザーorカトマイザー)よりも電熱コイルの抵抗値を低く設定することで、爆発的な火力を実現するアイテムです。

電池にはその容量に応じて、安定して使用できる最大出力があります。
100mAhのTinyバッテリーでは、650mAhバッテリーほどの無茶火力に耐えられないのです。

こうして2010年後期から現在に至るまで『人前ででかいバッテリー出すのはちょっと・・・』というシャイな方以外は、圧倒的にeGoバッテリーを使用する状況が継続しています。

eGoバッテリーはコマメな充電という呪縛から電子タバコ界の民を開放したわけですね。

もちろんオート愛好家のおっさん的にはeGoタイプでありながらTinyバッテリーのオートセンサーを実装したsolo flight mechanical automatic batteryなんかを作ってみたりして趣味の世界に佇んでおりますが、世間的にはeGo系マニュアル一色。

最近では更に容量を増した900mAhモノや、USBケーブルで直接充電できる充電器要らずのUSBパススルーバッテリー(※solo dive)、可変電圧機構のついたVariable Voltageバッテリーなんかも出てますが、これらすべてひっくるめてeGo系バッテリーと言ってよいでしょう。

なんで初めての奴はとりあえずeGoマニュアルバッテリー買っとけと言ったか、皆さんわかりましたね?


っていうかバッテリーだけでアホのように長くかかったんですが、仕方が無いので次はヒートユニット。

電子タバコはPGやらグリセリンやらのリキッドを電熱コイルで蒸気化させて吸引するアイテムなわけですが、この電熱コイルの実装にも色々とあるわけです。

大別すると二種。

アトマイザー(噴霧器)と独立したカートリッジを持つアトマイザー・タイプとアトマイザー&カートリッジ一体型のカトマイザータイプ

アトマイザー・タイプにはカートリッジ内に綿を内蔵、ここにリキッドを染みこませる従来型のモノと、綿を使用せず、カートリッジ・タンク内に充填したリキッドをグラスファイバーで電熱コイルまで誘導するタンクタイプがあり、現在は後者が主流。

理由は前者の保持容量が圧倒的に少ない為ですね。

死滅した従来型カートリッジの替わりに、Drip Tipsと呼ばれる穴の大きなマウスピースを装着、ボトルからポタポタ直接リキッドを点滴する運用方法もあり、こちらは根強い人気があるようです。

アトマイザーの味が好きとなった場合、山のようにカートリッジを持ち歩くよりも、ワンタッチ式リキッドボトルを一本持っていったほうが楽ですからね。

またこのDTとタンク系では味わい的にもかなり異なり、総じてDT系(510LR)は濃く刺激的でDRY、対してタンク系(510-T)はしっとりと冷たいミストが特徴。

だったんですが、BIANSIという工場の台頭で昨今はちょっと状況変わっています。

DT系は510互換の920、タンク系はeGoマニュアル専用のIMISTで、いずれもしっとり冷たいミストだけどまったり濃いいい感じ。

更にBIANSIへの対抗でもう少し煙草っぽさに回帰したドライ系のアトマ・ブランドが海外では人気急騰中のようですが、日本にはまだ入って来てない気配。

ちなみにブランド名は諸般の事情からおっさんの口からは言えなかったり。

カトマイザー(Cartomizer)も現行では大別して二種。

電熱コイルを綿でくるんで鉄管に突っ込んだ従来型の綿式と、CE2機構と呼ばれる綿を用いないグラスファイバー誘導式のモノ。

思えばおっさんが初めて出会った電子タバコもカトマイザータイプのLT-V9でした。

あれが別の機種だったらこんなにどっぷり電子タバコに関わらなかったかもしれませんね。

Cartomizerはアトマイザーとはかなり異なる粗っぽい味わいでなかなか良いのですが、いかんせんLT-V9のバッテリーで痛い目にあった人たちにはトラウマ的存在、LT-V9が低迷して以来、Tiny Cartomizerで再燃するまでカトマイザーは不遇の時代でしたね。

TT炸裂でTiny Cartomizerがガンガン売れ、そこにまた低抵抗の爆煙パワーを組み合わせた901LRCartomizer(青箱)はこれまたアホのように売れました。

しかし売れれば売れるほど品質が落ちる大陸ルール、次第に青箱も抵抗値や巻き方のブレ幅が大きくなり、そこにCE2が颯爽と登場します。

綿式カトマイザーが従来式アトマイザーと従来式カートリッジの一体型とするなら、CE2はタンク系アトマとタンクカートリッジの一体型。

味が薄く甘みが目立つという欠点があるものの超大容量、空焚きクリーニングによって延命する為、コストパフォーマンスも抜群。

ニードル器具がリキッドチャージに必要とはいえ、初心者でも扱いやすく、煙量も申し分なし。
更に半透明でリキッド残量が見えるClearomizersが登場し、BlueCigでも綿式カトマはKINGDOMを最後に終わりだと考えていました。

そしてCE2機構でありながら味と外装・運用スタイルに拘ったsolo flightや、スーツでの携帯に特化したペンスタイルのsolo diveをリリースしています。

と、ここまで来たあたりで2011年末、にわかに綿式カトマに復活の兆しが見え始めます。

デュアルコイルと水平コイルですね。

恐らくBlueCigでもこの機構を採用したカトマイザーの開発に進むことになるでしょう。

但し、あくまでも初心者運用ということに限定すれば、リキッドの補充タイミングが視認できるCE2機構がやはりイチオシ。

電子タバコ未購入の方の多くは「あんたそれ一生使う気かい?」という勢いで機種を厳選しようとしますが、電子タバコは消耗品です。

特にヒートユニットは半年一年使うバッテリーと違い劣化したら交換するもの。

まずは扱いやすく、それでいて電子タバコの秘めたるポテンシャルを体感できるCE2で間違い無いっす。


さてラスト。

既に息切れ気味ですがリキッドです。

まず大原則『最初は黙ってニコリキ吸っとけ!』。

もう何十回っていうかたぶん100回以上あちこちで言わされてますが、発がん性物質の宝庫はタールです。

ニコチンは30分も経てば血中濃度半分まで分解されるただの劇物です。

赤唐辛子ガリガリ食ってるようなもん。

「禁煙目的なんでニコチンは要りません」とのたまわった方のほとんどが結局減煙しかできず「禁煙とか興味ないんで」とニコリキバカスカ吸ってる人があっというまに煙草への興味を失う事実を認識して下さいまし。

ニコチンフリーにしたければ、まずはニコリキで煙草をやめ、その後徐々に薄めれば良い話。

そして「マルボロの〜〜を吸ってるんですが同じような味のを教えて下さい」という質問も尋常じゃない回数頂いていますが、はっきりいってそんなもんは存在しません。

人間の味覚と脳の錯覚の関連について延々と説明されるより、たった一度吸ってみれば理解できることなので、黙って一度Tiny Devil吸ってみてください。

そしてメンソーラーならメンシガを、ドメンソーラーならDRY MENTHOLをそこに心ゆくまでブレンドしてくださいまし。

昨今は他店さんでも質の良いオリジナル・ノンニコ・リキッドを販売していたりしますので、それを試してみるのもアリだと思います。

何しろ嗜好品ですから、ある人にとって激マズなものが、他のある人にとっては激ウマだったりするのが当たり前。
好みのリキッドは自分の舌で探すしかありません。

海外の電子タバコリキッドの殆ど、すなわち国内ではニコチンレス・リキッドしか販売できませんから、ニコチン入りリキッドのほとんどがDekangというメーカーの品、もしくはこれの変更品です。

そしてそれらの起源たるフレーバーが『RUYAN味』なので、基準としてコレは一度吸っておくべきかも知れません。
ニコリキ扱ってるお店なら大抵置いてます。

そしてDekangとあからさまに違う系として自画自賛ですがそれなりに支持キープしてるのがBlueCigの秘密のブレンド、Tiny Devilです。

おっさんが自分の趣味で徹底的に力入れたものなので、当然ながらおっさんの味覚では満点です。

そしてもう一種、他店さんでは代替が見つからない系のアイテムとしてSteel Tobacco、通称:鉄タバですね。

Dekang系電子タバコ・リキッドに慣れ親しんだ人なら、10人中8人が「二度と吸うかボケェ!」と罵声を浴びせ、残りの2人はコレなしでは生きられない体になるという、BlueCigをBlueCigたらしめているアイテムのひとつ。

でも初めて電子タバコ吸う人だとリアル系なのでかえって自然に吸えちゃってつまんないかも。


いかがでございましたでしょうか?

選び方っていうかさすがにこれだけ長く関わってると最初の一本は迷う余地が無いのでございます。

TT再始動がビシーっと決まって「eGoなんてオワコン!」とか言えちゃうといいんですが、バッテリーサイズの壁は厚いなぁ・・・おしまい。