【白菜】生理障害プチまとめ – 127日目

二週間前に作ったおNewの定植装置。

第一世代の白菜と第二世代の白菜、おまけのキャベツに心が折れないためのスイートバジルが植えられています。

西陽しか入らない上に灼熱地獄という、植物にとってはかなり厳しい環境で、次から次へと発生する生理障害に右往左往するおっさんです。

そしてこのところは開き直って、まずは病症表情と原因の特定ができるところを目指そうと、柄にも無くコツコツひたむきな姿勢に方向展開。

白菜は無双と娃々菜を定植にかけてるんですが、予想通りというか、汎用種の無双はかなり徒長気味、対して娃々菜はゆるりゆるりながらもそこそこ元気よく育ってます。

第一世代の皆さんはホスピス状態ながらもかなりしつこく生き延びて、まだ3株残ってますです。

ただ、一度重症までいってしまったものは、どんなに手を尽くそうとまともな状態に回復することは無いと考えなければダメなんでしょうね。

それではおさらいにかかる前に、白菜の代表的な生理障害をさっくりと。

リン欠乏 精気が無くなり、欠乏3週間ほどで下位葉が黄化し始め、新しい葉は縦長楕円に、4週目には黄化した葉が枯死しはじめる。
カリウム欠乏 欠乏3週間ほどで下位葉が黄化・枯死斑が現れ、やがて拡大、枯死する。
カルシウム欠乏 体内カルシウム濃度が0.25%を切ると発症。上位葉先端と中位葉の茎側両端から枯死拡大する。進行が早く、欠乏2週目には症状が現れる。pHが低すぎたり、ECが高すぎる環境は要注意。
マグネシウム欠乏 欠乏三週目で中位葉の葉縁がうっすらと黄化、その後葉脈を残して黄化枯死。斑点が生じる場合黄化というよりも茶色に近い。カルシウム濃度が高いことでマグネシウムの吸収が阻害される場合が確認されているが、原因不明で生じる場合も少なくない。
鉄欠乏 欠乏初週で上位葉の葉縁がうっすらと黄化、その後葉脈を残して黄化枯死。他の重金属が多い環境や、アルカリ性に傾いていると発生しやすい。
銅欠乏 欠乏2週間程で下位葉がしおれ気味となり、上位葉が葉脈を残して黄化。但し、枯死にまでは至らないことが多い。他の重金属が多い環境や、アルカリ性に傾いていると発生しやすい。
ホウ素欠乏 欠乏初週から新葉の展開が抑制され、新葉の縁が黒くなり、上位葉が黄化もしくはデコボコになり、中下位葉の葉柄壊死などへ発展。体内濃度が10ppm以下で発症のリスクがあり、pHが高すぎても低すぎても原因と成りうる。
ホウ素過剰 初週には全体に葉が下垂、平べったくなり、下位〜中位の葉の縁に黄化が発生、やがて色を失い枯死する。本来白菜はホウ素過剰には強い種であるが、180ppm以上でリスクありとされる。
マンガン過剰 過剰初週から葉の裏面葉脈から先端から褐色化。2週目頃には下位葉おもて面も黄化、褐色の小斑点を生じる。
心腐れ症 窒素過剰や水分欠如で発生する褐色化壊死。白菜を切った際に内部が壊死しているケースなど。成長点の葉縁から発生することが多いが、酷似する病虫害もあり、判定は難しい。

文字で読むといまいち判り難いが、写真での判別は更に判りかり難い(爆死

っていうか10人専門家を一同に集め、写真判定依頼したら殴り合いが始まるんじゃないかってくらい判りづらい。


そんなわけでまずはおさらい的に7月に発症したこやつから判定チャレンジ。

下位葉または中位葉の縁が枯れて、ゆっくりと時間をかけて黄化、発症した葉は既にほとんどが枯れ落ちている、っていうか更に違う病因になりそうなので枯れた葉はちびちび排除してる。

んでもって該当障害は、一般に『葉の縁が枯れるの(チップバーン)はカルシウム欠乏』と思われがちだが、その場合枯れるのは上位葉。

このケースは下位葉が中心でたまに中位葉も混じってるくらいなので、一番疑わしいのは師匠の指摘した『ホウ素過剰』。

但し、8月1日のこの写真を見ても『葉が下垂、平べったく』という症状が顕れていない。

そこで同チャンネルで育ったキャベツを判断材料に追加すると、この様は種苗メーカーがカリウム不足のキャベツとして例にあげている画像にクリソツ。

でも枯死斑は出なかった。

うーむ。

最終的なおっさんの判断ではやはりホウ素過剰。

研究者たちは他の要素が万全な状態でホウ素のみを過剰に与える実験を行ったに違いないが、栽培室は極めて日照不足。
即ち、結球というか葉の立ち上がりが促進されやすい環境なわけです。
この環境要因がホウ素過剰の病症のひとつである葉の下垂を妨げていたような気がしていると、勝手に仮説を立てて納得しておきます。

いずれにしてもハイポニカから大塚SA処方に替えてこの症状はそれなりに落ち着きました。


んでもってお次は播種一ヶ月半にして現れ始めた新たな病状。

一時期より良くなったとは言え高温多湿に曇天が続き光合成も消化不良。
大塚SAで安心仕切っていた第二世代にも問題発生です。

またも葉の縁が枯れかかっていますが今度は新葉。
上位葉の縁が枯れるのはカルシウム欠乏・鉄欠乏・ホウ素欠乏あたりが該当ですね。

新葉の展開抑制(最初から巻き巻き)と葉がデコボコになる症状もあるので十中八九ホウ素欠乏と予想。

更に新葉だけでなく、下位葉にはこんな感じで白い斑点が・・・。

色的にはカリウムの欠乏っぽい感じです。

ハイポニカ時代にホウ素過剰でズタボロにしてしまった反動で、SA処方も通常の半分の濃度まで落としたのが仇となったか?

EC1.3以下で使用する場合は5号肥料を添加せよというメーカーの注意書きから、5合成分は欠如系障害に効果アリと踏んで、指定料と同量を追加(つまり5号だけ2倍)しつつ、新葉部分には5号散布も行いました。

これで進行食い止められればいいけど。

ちなみに昼の日差しが浴びられる、おっさんルームの南窓辺においた娃々菜たん。

若干巻きの早さが見受けられるような気がしないでもないですが、エアレーションも循環も無しの素のドブ漬け水耕ながら、幼少期におっさんにおっことされた傷もなんのその、すくすく元気に育っておいでです。

っていうか室内で白菜はやっぱ厳しいですのぅ。
レタスやってる専業の方はご近所にも見つけたんですが、大型野菜はなかなかどうして・・・がんばろう。




15:00 晴れ 室温35℃ 栽培室32℃
白菜1st 127日目 (2011.05.13)
白菜2nd 46日目 (2011.08.02)
レタス 26日目 (2011.08.22)

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