【細菌培養】青藻対策 – 9日目

クリーンなイメージのある水耕栽培の中で、もっともアレな部分が青藻の発生。

個人ブログの水耕野菜の写真を見ると、これでもかというくらいにびっしり青藻が繁殖しているものも少なくないし、専門農家のハウス水耕においても同様の状況が多々見受けられる。

現状のおっさん方式は

『播種(スポンジ培地)→発根プール(ネットポット)→定植チャンネル(ネットポット)』

の三段階で、青藻発生の問題が生じるのは発根プールに持ち込む前の発芽から本葉数枚までの期間。

第一世代の播種は5月だったため、アオモの発生は殆ど確認できなかったわけですが、今回分はかなり出まくってて、苗の生育遅延の一要因になっている可能性もある。

育苗期はスペースも殆ど取らないので、多少の遅延はそんなに大きな問題では無いのだけれど、いずれプロジェクトとして稼働した際に、夏季の育苗風景写真に、びっしりアオモが写っていたらイヤンな感じだろうなと。

そんなわけで光合成細菌を用いた青藻の防除が本当に可能なのか、実験くん開始してみました。

既にアオモが発生しているスポンジ・ブロック、発芽済みと未発芽をそれぞれ2つづつ。

新規に播種するのは白菜の無双で、こちらも4ブロック。

養液は乳酸菌や枯草菌をベースにしたEM1活性液に光合成細菌のEM3を1:1で追加した後、水で5倍にしか薄めていない特濃バージョン。

観察ポイントは

1. アオモの発生は抑制されるか否か
2. 発生済みのアオモが駆除されるか否か
3. この濃度の養液中でも苗は生きられるのか
4. この濃度の溶液中でも発芽できるのか

の四項目。

この実験でなにかしらの効果が確認された場合、バランス・濃度の異なる複数の条件で再度実験を行い、ジャストミートなあたりを模索する事になる。

大塚SA処方はどうやら謳い文句通り効果があるようなので、ここがクリアできればハウス水耕での大型葉野菜(白菜・キャベツ)は本格的な生育実証実験に取り掛かれる。

どうでもいいけど大騒ぎした葉先の枯れ、チップバーンてやつだったんですよね。

さすがファーマー一年生、無知すぐるw

チップバーンについて調べる過程で、なんとなく高温日照不足環境での窒素過多についてもメカニズムがちょっぴりわかったかも。

人間と同じで、植物も暑いと汗をかいて体温を下げようとします。
根から吸い上げ、葉から蒸発させるわけですね。

通常であれば吸い上げた養分を適切に分配しながら葉に至るわけですが、葉がしおれてしまうほどの夏の高温環境ではのんびり分配してられません。

結果、養分も水と一緒に蒸発の盛んな葉に集まってしまうわけです。
水分と一緒に体外へすぐに出てしまう養分もあれば、そこで葉にどんどんたまってしまう物もあって、蒸発が活発でない内側の葉とは大きく栄養バランスが狂ってしまいます。

というのがおっさん的な高温による生理障害のメカニズム解釈。

対策的には

1. 培養液を通常よりも薄めておく(特定葉への蓄積対策)
2. 葉面散布(蒸散が活発でない内葉への養分供給)
3. そもそも葉がしおれる程高温にさせない(赤外線防止フィルム・風通し確保)

プロジェクトの趣旨的に、風通しの確保は地域によってフィルター装備の送風機などが必要かも知れませんが、幸運なことにおっさんの居るあたりでは、大気汚染はまだまだそこまで警戒しなくてよさそう。

もうすぐ新米の収穫期になりますが、農の現場では誰もその話題を口にしません。
それも「あえて触れない」というわけでなく、微塵も気にかけていない雰囲気ですね。

これは楽観的に捉えれば「秋田の汚染がそんなに深刻じゃないから誰も気にかけていないだけで、他所の人たちはきっとちゃんと考えてる」という解釈もできますが、個人的印象としては「『農』に携わる層には、テレビ以外の情報入手経路を持たない人が圧倒的に多いため」だと感ぜざるを得ませんです。

そして本当は何が起きていて今後どうなって行くのか、実はしっかりと把握している政府では、今月8日から米の先物取引を再開させています。

これまでのような一定価格では無く、新米収穫後に汚染が露呈すればその地区の米は大暴落。
反対に汚染されていない安全な米は暴騰して、買える人の口にしか入らなくなる。

そうなると庶民から「米を食わせろ!」という突き上げが起こり、政府としては体裁上しぶしぶ「仕方が無いので輸入します」と、晴れて米解禁でのTPP調印。

んでもってこの米の先物取引は『2年間の試験実施』という縛りが付いているので、TPPで爆安米が大量流入してきたあとはあっさりと元の固定価格に戻し『海外米に価格対抗するため』という名目で、ジワジワと買取価格を切り下げ、自由化に対応できなかった古い体制の農家が自滅するのを待つわけですね。

それにつけても、本来なら国を上げて大騒ぎになるようなニュースになるはずのネタなのに、殆ど報道されてないんですね。

専業農家で気づいてる人ってどのくらい居るんだろう?

おっさんの家からテレビが消えて十余年。
娯楽としてはFOXあたりの方が余程上等だし、日本のことを知りたいなら海外のニュースを見るしか無いこの時代、国内放送を受信する意味って未だに残っているのか不思議でなりません。

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